介護施設・老人ホームの種類と選び方

有料老人ホームの問題点

 

有料老人ホームにも様々なトラブルがありますが、大切なのは施設側の「トラブル防止策」と「起こったときの施設の対応」です。入居する前に必ず施設の対応力を確認しましょう。

 

【入居一時金のトラブル】
有料老人ホームでのトラブルとして多いのは、「入居一時金」に関してのものです。
これは、施設入居時に施設側に支払う金額で、数百万から一千万円以上の額を支払う施設もあります。
しかし、入居一時金に関してはトラブルが多いために法律が改正されました。
2012年4月1日以降、クーリングオフ(短期解約特例制度)のしくみが導入されました。「短期解約特例」とは、2006年7月以降の契約について、有料老人ホームに入居後3ヶ月(90日)以内に退去、あるいは契約を解除する場合、入居一時金の全額を返還する。但し、入居期間中の居室などの利用料は請求される。というものです。
さらに改正案では、「有料老人ホームの設置者は、家賃、敷金及び介護等その他の日常生活上必要な便宜の供与の対価として受領する費用を除くほか、権利金その他の金品を受領してはならない。」との条項を加えています。つまり、「入居一時金」を徴収できなくなるということです。
これにより入居金のトラブルはかなり減ることが予想されます。

 

【入居中の事故・トラブル】
最も多いトラブルは、入居者の事故や感染症によるものです。高齢者は身体機能が大きく低下していますから、転倒・骨折しやすく、風邪や感染症にもかかりやすくなっています。
こういったトラブルは、老人ホームでも自宅に居ても同じように起きるリスクはありますが、ここで大切なのは発生した事故に対する施設の対応です。入居を決める前にこのようなトラブルに対して、どんな対策や対応がなされているかよく確認しましょう。

 

【他の入居者とのトラブル】
 ご家族や入居される方の多くが、入居前の心配事として『他の入居者との人間関係』を挙げられます。有料老人ホームは個室ですが、食事や入浴など他の入居者とのかかわりが多くなります。新しい出会いや友達もできるという良い面もありますが、同時にいじめや他の入居者に溶け込めない等、人間関係のトラブルについての報告もされています。特に、軽度の要介護高齢者間のトラブルが多いようです。
 最近の有料老人ホームでは、ユニットケアと言って、10人程度の小規模の単位で食事やケアを受けるというスタイルのものが増えてきていますが、この中の関係でトラブルが起これば、楽しい生活は送れません。すべての入居者と100%良い関係であるということは難しいかもしれませんが、人間関係のトラブルについてどのような対応がされるのか、有料老人ホームによって、その対応は大きく分かれるようです。

 

【退居に関するトラブル】
 この途中退居に関するものも、トラブルになる可能性が高いものの一つです。家族や入居者は『終身介護』の有料老人ホームに入居すれば、何があっても一生そこで生活できるものだと考えておられる方が多いのですが、長期入院や認知症(痴呆)、他の入居者とのトラブル等で、有料老人ホーム内で介護を行うことが難しいと判断された場合、退居を求められることもあります。
 例えば、長期入院でも『1ヵ月以上の入院は退居』『3ヶ月以上の入院は退居』と決められている場合もありますし、『ご家族等と相談して決める』とされているものもあります。ただ、1ヵ月程度で退居を求められ、退院後に行く場所がなくなるということでは、入居者も家族も困ってしまいますし、『トラブルが多いので退居してください』と急に言われても納得できるものではありません。入院やトラブル、認知症など、どのような場合に退居を求められるのか、その決定はどのように決めるのか、その後のサポートはしてもらえるのか等、契約ですから、しっかり確認することが必要です。

 

【契約に対するトラブル】
入居時の説明と実際のサービス内容が違うとというトラブルは、『スタッフ数が足りていない』『入浴回数が足りない』といった、明らかに契約違反だと思われるものから、『説明された以外の費用がかかる』といった金銭にかかるもの、『毎日同じ服を着ている』『部屋が汚い』といった、サービス提供上に問題まで多岐に渡ります。残念ながら、『有料老人ホーム事業は利益率が高い』『高齢者が増えるから儲けられる』といったイメージだけで、利益先行で参入している事業所も少数ですが見受けられ、入居者を確保するために、細かな問題については曖昧に説明している有料老人ホームもあるようです。
多くの家族は、入居後は、『入居している親(入居者)が嫌な思いをしないだろうか』『退居を求められたらどうしよう』と、クレームや意見をはっきりと言えないことが多いようです。明らかな法令・契約違反の場合は、しっかりとした証拠を持って有料老人ホーム側と戦うことや、行政にも届け出ることも必要ですが、そこまでではなくてもサービスへの不満や、注意してほしいことなどは、普段から伝えることが必要です。
しかし、それ以前に、事前チェック見学を行い、説明を聞いて細かな疑問点まで確認すれば、多くのトラブルは回避できます。入居後に嫌な思いをしなくて良いように、しっかりチェックすることが必要です。

 

【有料老人ホームの倒産】
有料老人ホームの最大のリスクは、運営会社の倒産です。特別養護老人ホームなどの福祉施設は、事業が倒産してサービスが途中で受けられなくなるということはありませんが、有料老人ホームは株式会社等の民間企業が多いことから、経営が悪化し、運営会社が倒産すれば、サービスが受けられなくなります。それは、金銭的な問題だけでなく、生活の基礎がなくなるという大きな問題です。
残念ながら、今後は経営が困難になる有料老人ホームも増えてくるでしょう。倒産すれば入居者や家族に対してのダメージは計り知れません。入居者は集まっているか、経営情報開示はされているか、経営リスクにどのように対応しているか等、念を入れてチェックすることが必要です。

 

有料老人ホーム選びは60歳前後から!

 

 

今や介護の必要な期間が10年以上になる超高齢化社会の日本では、近い将来三人に一人が有料老人ホームに入居するようになるでしょう。

 

このような現状で入居の必要性がでてから慌てて探し出すようではとても遅すぎます。

 

その上、実際の有料老人ホーム選びは誇大広告なども氾濫しており、訪問するにも施設数が多いため非常に難しくなっています。

 

有料老人ホームの勉強・見学を始めるのであれば60歳前後の若いうちに始めましょう。
それが、充実した老後を送るための第一歩です。

 

では、どうすれば失敗せずに有料老人ホームを選ぶことができるのでしょうか。

 

このサイトはそんな悩みを持っているあなたのためのものです。ぜひ参考にしていただき、後悔しない有料老人ホーム選びをして、家族も介護者も両方充実した人生を送りましょう。

 


 

 
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